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サ ロ ン

掃除・消毒の新常識

税経管理第10部 米山

 いま、身の回りを清潔に保つことに多くの人が関心を寄せています。身体を育み、休ませる住まいこそ、例年以上にクリーンにしたいもの。最新知識を身につけ、掃除&消毒術をアップデートしましょう。

*除菌よりもまず「清掃」が大事な理由*
 目に見えないウイルスや細菌、ハウスダストはどこにいると思いますか?これらの多くは単体で存在しているわけではなく、ほとんどは他の汚れと混ざり合っています。ふわふわとしたほこりを顕微鏡で見ると中に細菌やダニがたくさんいるのがわかりますし、水あかも同じく、カビや細菌の温床となっています。ウイルスも、やはりこうした汚れのつきやすいところに溜まりがちです。
 除菌グッズが人気の昨今ですが、病原菌を除くためにはまず、「普通の掃除」が大切。というのも、いきなりアルコールの除菌スプレーを使っても、汚れが病原体と混ざり合って病原体を保護する形になりかえって逆効果に…。
 一番大事なのは普通の掃除。除菌はその上で行うことが大切です。

*効率よく無理なく家の清潔を守る、ルールと基礎知識*
●空気の流れを見極め、順番を守って家の中には気流があり、ほこりやウイルスはそれに乗って移動しますが、家の中の気流の多くは実は人間によって生まれています。どたばたと掃除をするのはほこりが舞って逆効果。換気も掃除が終わって30分ほど経ってから行うのがおすすめです。また、拭き掃除は乾拭き→水拭き→洗剤拭き→アルコール拭きの順に。順番を守らずにおこなうと、かえって病原体を塗り広げることになります。

●日々の小さな始末を大切にする
 病原体は、ほこりや水滴など、人間の活動によって出たものに宿ります。温床となるものをその都度取り除くことが、健康被害のリスクの軽減に。たとえば歯磨きの後の洗面台をキッチンペーパーで拭く、トイレを使ったらトイレットペーパーでドアノブや水洗レバーをひと拭きするなど。
たった数秒で不要物の量が減り、掃除もラクになります。

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