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サ ロ ン

受け継ぎたいお正月の習わし

税経管理第12部 米山

 「一年の計は元旦にあり」とことわざで言われるほど、私たち日本人にとって大切な節目、元旦。「元日」は除夜の鐘で元旦を迎えてから丸一日のこと。「元旦」は元日(一月一日)の午前中を尊んだ言い方です。
 元旦は、新たに迎える一年が幸せなものになるかどうかを決めるとても神聖な日時。というのも、その一年を司る「年神様」を迎えての行事が重なるからです。
 そこで、時代が変わっても、受け継がれてきたお正月のいろいろなものたちのいわれについていくつかご紹介いたします。

●しめ飾り
藁縄で作ったお正月飾りのこと。年神様が降臨した清浄な場所を示すための標識であり、魔除けの意味も持ちます。年神様を迎えるめでたさと、豊富に食料を蓄えることへの祈願を込めて伊勢エビ・だいだい・昆布などを飾ります。
●松
一年中、青々とした葉を茂らせる松は、長寿と健康のシンボル。永遠の生命「常若」を意味する常緑樹であるため、縁起物とされています。
神聖な力を持つと言われているので、正月の食卓に飾っても素敵です。
●南天
「難を転じて福となす」という意味を持つ南天。お正月飾りやアレンジメントにプラスするだけで、華やかなアクセントになります。
●おせち料理
五穀豊穣、家族の安全と健康、子孫繁栄の祈りを込めた海の幸・山の幸を豊富に盛り込みます。
重箱を重ねることが「福を重ねる」「めでたさが重なる」という意味に繋がることから重箱が用いられ、また、各段の料理の数は5種・7種・9種の吉数で詰めると縁起がいいとされています。

 習わしやその意味を知ることは、古の人々がどのように自然の恵みを享受し、大切にしてきたのかを知るよい機会。
古き良き日本の風習は大切にしていきたいですね。

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