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税 務

相続税の申告事績 ~10人に1人が対象に~

税経管理第10部 部長 清水

国税庁の報告によると、令和5年分の相続税課税割合は9.9%となりました。平成25年度税制改正で基礎控除額が引き下げられた後、この割合は4%台から一気に8%まで上昇し、その後数年間は8%台前半で推移していました。令和2年から増加傾向に転じ、10%に迫る数値となりました。課税対象となる相続人の数も増加傾向にあり、令和4年には30万人を超え、令和5年は前年比2.9%増の約34万人となっています。高齢化の進展に伴い被相続人の数も増加しており、今後も相続に関わる人々は増加すると予想されます。

令和5年は、死亡者数1,576,016人のうち、155,740人が申告書提出ありとなりました。(課税割合9.9%≒155,740人÷1,576,016人。10人に1人!

課税価格は21兆6,335億円、税額は3兆53億ですので、単純に1人当たりの平均は課税価格1億3,891万円、税額は1,930万円ということになります。)

相続財産の金額推移では、平成26年比で総額が1.83倍に対して不動産1.42倍、有価証券2.04倍、現預金2.41倍ですので金融資産の増加が顕著です。

相続税は事前の対策が有効です。ご自身が相続税の対象になるのか、どれくらいの相続税がかかるのか、気になる方はお気軽に各担当者までお問い合わせください。

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