The Sky's The Limit



サ ロ ン

プ ロ テ イ ン

税経管理第5部 主任 宮内 加苗

昨年あたりから、プロテインブームが続いています。テレビや雑誌、WEBメディアでも、「炭水化物を食べると太るから、代わりに肉(タンパク質)をたくさん食べる」、「健康や美容のためにプロテインパウダーやプロテイン入りのバーを食べる」というコメントも見かけますし、コンビニエンスストアやスーパーの商品棚にも、プロテイン量を強調したお菓子類や飲み物類が非常に増えたと感じています。

コロナ禍による健康志向の高まりとともに、人気が高まるプロテイン。専門家によると、運動した後にプロテインを摂ると、筋肉量がアップし、消費カロリーが増えて太りにくい体になると考えられています。近年の筋トレブーム、そしてコロナ禍の在宅時間が増え、筋トレやストレッチなど健康維持や美容のための動画がよく見られるようになったこともブームの背景にあるようです。


仕事が忙しくてお昼ご飯をパンやおにぎりだけ食べて済ませるより、たんぱく質の強化されたヨーグルトも一緒に食べた方が、栄養状態が整うというメリットがあります。たんぱく質は、筋肉などの体の構造を作る大事な栄養素で、適切な量を摂らなければ抗体の量が少なくなり、免疫力が低下します。しかし、一度に消化吸収できる量が限られているため、処理できなかったたんぱく質は、尿として排出されたり、脂肪になったりします。過剰に摂取すれば、脂肪や尿に作りかえる肝臓や腎臓に負担がかかるおそれもあるといわれています。内臓に負担がかかれば疲労が抜けず、却って調子を崩し、パフォーマンスの低下につながりかねません。


1日に必要なたんぱく質の量(推奨量)は、最新の日本人の食事摂取基準(2020年度版)によると、成人男性で1日60~65g、成人女性で50gです。性別を問わず、体重1kgに対し、約1gが目安として覚えておくのがよいでしょう。ただし、これは一般人の基準値。アスリートの場合は体重1kgに対し、1.2~2gが必要量の目安となります(競技やトレーニングにより異なります)。

まずは、自分に必要なたんぱく質量を把握して、「足りなくないよう」摂ること。
そのうえで、プロテインを上手に活用してみましょう。

出典:NHK NEWS WEB



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