The Sky's The Limit



サ ロ ン

日暮里の楽しみ方

東京支部 課長 田中 淳子

弊所の東京支部がある日暮里周辺を皆さんにご案内したいと思います。

私たちの事務所は、西日暮里駅から道灌通りを東に、4~5分ほど歩いた場所にあります。西日暮里駅から道灌通りを西方向に進むと、江戸城を構築した室町時代の武将、太田道灌の出城があったという(別の説もあるようですが)道灌山の一部が大きな崖になって現れます。


ホームから道灌通り西口の眺め

なんでも、JR京浜東北線の上野~赤羽辺りまでは武蔵野台地の東の縁に当たるそうで、その縁に沿って端の斜面を削って線路を通したそうです。ですから電車の窓からの眺める線路の西側はずっと崖が続いていて、住宅も学校も公園も上の方にあります。

作家の永井荷風は『日和下駄』に、「上野から道灌山飛鳥山にかけての高地の側面は崖の中でもっとも偉大なものであろう」と記しています。広大な武蔵野台地の一辺を形作る重要な崖です。この線路に交差している道灌通りはやはり道灌山の丘陵を削って通したもので、今この崖の上、右手は東大進学率で有名な開成学園などがあり、左手は西日暮里公園になっています。


西日暮里から日暮里までは電車に乗れば一駅ですが、弊所からはこの西側の台地の上を線路に沿って歩いて行くのがおすすめです。日暮里駅前交番の脇を入って諏訪台通りの坂を上ると、日暮里公園の先に諏方神社や経王寺など歴史のある寺院などが続きます。その塀の上に東口の高層ビルが覗いているのは、この地形ならではの独特な眺めです。

舗装された良い道ですし距離的にも10分程度で、大人の散歩にもってこいです。


夕焼けだんだん

さて、諏訪台通りの突き当たり左手が日暮里駅西口、右に進むと“夕やけだんだん”の階段を下って“谷中銀座”に入っていきます。“夕やけだんだん”も“谷中銀座”もなんてことない、通りの階段と昔ながらの商店街なのですが、気取っていないところがいいですね。私たち訪問者にさえ郷愁みたいなものを感じさせてくれます。


日暮里駅の西口前から更に鶯谷方面へ入っていくと徳川慶喜公や、かの渋沢栄一さんも眠る広大な“谷中霊園”があり、桜の季節は特にお勧めです。



谷中霊園

日暮里駅の線路反対側、東口で楽しいのは“日暮里繊維街”です。駅前から続く日暮里中央通りを中心に生地織物の店はなんと90店以上だとか。元々は問屋街だったということですが、現在は小売りに対応している店舗も多く、繊維資材を中心に革・付属・ボタン・型紙・縫製・アクセサリーなど専門店の軒先を眺めて歩くだけでも楽しいものです。


また、更に魅力なのは、日暮里周辺には美味しそうな飲食店がとても多いことです。鰻屋さん、蕎麦屋さんは勿論、東南アジアや、韓国、インド料理のお店、ラーメン店、うどん屋さんや、和洋スイーツのお店など、グルメな人をも飽きさせることがなさそうです。


路地を入っていけばまだまだ何か発見しそうな魅力がいっぱいです。

皆さんもぜひ日暮里を楽しみにいらして下さい!



ページの先頭へ戻る