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情報通信

古くなったパソコンの処分

税経管理第7部 部長 細美

 一般の家庭にもパソコンが普及するようになって、長い年月が経ちました。パソコンには寿命があるため、古くなったパソコンの処分に困ったことはありませんか。古くなったパソコンの処分方法について考えてみます。

 まずパソコンを処分する前に、使用しているソフトウエアが新しいパソコンでも使用できるか、ライセンスの引継ぎを確認しましょう。
 Microsoft Officeの場合は「PCプレインストール版」と「プロダクトキーカード版」があります。「PCプレインストール版」の場合は、パソコンそのものにライセンスがひも付けされているので、新しいパソコンへのライセンスの引継ぎはできません。「プロダクトキーカード版」の場合には、新しいパソコンへのライセンスの引継ぎが可能です。処分する前に古いパソコンのライセンスを非アクティブ化(他のパソコンでライセンスが利用できる状態にする)しておきましょう。

 続いて新しいパソコンへのデータの移行が必要です。エクセルやワードで作成したファイル、音楽や動画、アドレスやメールのデータ、記録されているパスワード、そしてブラウザのお気に入りなどを新しいパソコンへ移行する必要があります。新しいパソコンがまだ来ていない場合には、HDDやUSBなどの外付けのメディアに保存しておきましょう。すでに新しいパソコンがある場合には、専用ソフトを使ってデータの移動をすることもできます。

 次に処分をするパソコンのハードディスク内のデータの消去が必要です。消したいファイルを「ごみ箱」に移して「ごみ箱を空にする」を実行しただけでは、データはまだ残っています。ハードディスクを初期化しても完全ではありません。メーカーによっては出荷したときの状態に戻せる再セットアップメディアを用意しているので、それを利用して消去するのがいいでしょう。市販されている消去ソフトもあります。消去が難しい場合には有料で業者に依頼するといいでしょう。

 まだ状態のいいパソコンでしたら、買い取ってくれる中古ショップもあるようです。あまり高い金額はのぞめませんが、いくらかでも新しいパソコンを買う費用の足しにできるかも知れません。

 ヤフオクやメルカリのようなオークションサイトで売却する方法もあります。必ず売れるという保証はありませんが、中古ショップよりも高額で売れる可能性もあります。

 また新しいパソコンを購入するところに、下取りで買い取ってもらう方法もあります。この場合には中古ショップでは買い取ってもらえない状態のパソコンでも、いくらかの金額で引き取ってくれることもあるようです。

 まだ使える状態のパソコンでしたら、友人や知人に譲るのもいいでしょう。多少性能が悪くても、安く買いたい友人がいるような場合には相談をしてみてはいかがでしょうか。「PCプレインストール版」のMicrosoft Officeなどは引き続き使ってもらうこともできます。またパソコンにかけられている保証も、譲渡された人が引き続き利用できる場合がありますので、確認をしてみましょう。親しい友達なら値段交渉とかもやりやすいと思います。ただし思わぬトラブルの原因になることもありますので、条件はしっかりと話し合いましょう。

 もう完全に使えないパソコンの場合は、廃棄処分するしかありません。
一般の業者に引き取ってもらうと手数料がかかることもあります。新しいパソコンを購入する店で処分をお願いしたら、無料で処分してもらえる場合もありますので相談をしてみるとよいでしょう。

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