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情報通信


　　　　　　　　　　　　クラウドコンピューティング


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　税経管理第10部　部長　山内


　従来のコンピュータの利用は、ハードウェア・ソフトウェア・データ等をユーザ

ー自身が管理、保有して使用していました。つまり、コンピュータ内のハードディ

スクにアプリケーションのインストールやデータの保存も行い、これを利用する形

でした。

　クラウドとは「雲」という意味です。クラウドコンピューティングとは、まるで

空に浮かぶ雲のようにインターネット上に置かれたソフトウェアやデータを手許の

コンピュータ内に置くことなく、どこからでも利用できる形式のことをいいます。


　インターネット環境とwebブラウザーさえあれば、いつでもどこでもパソコン・

タブレット・スマートホンなどの各種端末から、ファイルや情報の閲覧・編集を行

うことができます。また、データもインターネット上に置かれていますので、複数

のユーザーで同じデータを閲覧したりすることができますから、連携作業にも向い

ています。


　サービスを利用するには、データセンター等を有するサービス提供者と契約しユ

ーザー登録をするだけです。(毎月定額の料金が発生します)

　これでソフトウェアの利用やデータの保存が可能となり、ソフトウェアの購入や

管理、インストール、データのバックアップ作業を行わなくても済むようになりま

す。


　問題点もあります。すべてのデータがクラウド上（ネット上）にあるため、サー

ビス提供者側やネットワークの障害、またはサービスの終了などでサービスの利用

ができなくなると、このサービスへの依存度によっては業務に支障が出るおそれが

あります。利用する際にはこの点をよく検討する必要があります。


　現在、このクラウドコンピューティングに特化したアプリケーションも続々と登

場し、使い勝手は日々向上しています。業務内にこの機能をうまく取り込めれば、

更なる効率化向上になるのではないでしょうか。



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