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サ ロ ン


          味噌のちから


                        税経管理第2部 加瀬


 日本の食卓にかかせない味噌は、免疫力を高め、体を丈夫にする日本が生

んだ発酵食品の代表的存在です。

 江戸時代の食の解説書『本朝食鑑』に、味噌は「腹中を寛げ、血を活かし、

百薬の毒を解する」と書かれています。また、平均寿命が37、8歳だった時

代に75歳の長寿を保った徳川家康は、「五菜三根」のみそ汁を食べたといわ

れています。

 年齢別に毎日みそ汁を飲む人達と、そうでない人達とを調べた結果、20歳

から60歳位までは特に差はないものの、60歳以降になると、飲んでいる人

は特に胃病にかかりにくいという研究結果があるそうです。みそ汁を長期に

わたって飲み続けることで、胃・十二指腸粘膜が守られ、潰瘍を予防するこ

とができるのです。


味噌のちから その1 (ガン防止効果)

 味噌に含まれる不飽和脂肪酸、イソフラボン、酵母や乳酸菌は、発ガン物

質を抑制する働きがあります。また、細胞のガン化を招く放射性物質を除去

する効果も認められています。みそ汁を毎日食べている人と全く食べない人

では、胃ガンによる死亡率が約50%も違うそうです。


味噌のちから その2 (胃潰瘍防止効果)

 大豆に含まれるトリプシンインヒビターという成分には、抗腫瘍性があり

ます。


味噌のちから その3 (毒素分解作用)

 味噌に含まれる植物繊維や微生物は、腸内の腐敗菌や有害物を体外に送り

出してくれます。


 塩分の取り過ぎを気にする方もいますが、お椀一杯のみそ汁の塩分量はそ

れほど多くはないそうです。それでも気になる方は、塩分を排出する働きが

あるカリウムの豊富な野菜やいも類をたっぷり入れると、塩分摂取が抑えら

れておすすめです。

 昔から日本人の健康を支え続けてきたそのちからを、賢く取り入れていき

たいと思います。



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