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情報通信

          データバックアップ

                  税経管理第11部部長 細美

 「形のあるものは、いつかは壊れる」という言葉がありますが、お

使いのコンピューターも例外ではありません。ある日突然故障して、

大切なデータが消失してしまう可能性があります。

 コンピューターの故障は、前触れなしで、突然おこる場合もありま


す。いつ故障しても困らないように、大切なデータは必ずバックアッ

プしておくことをおすすめします。

 バックアップとは、データを2箇所以上に保管することで、どちら

か一方が破損しても、すぐに復旧できるようにしておくことです。


1.バックアップの取り方


(1) CDやDVDにバックアップ

 市販のCD-RやDVD-Rに保存することでバックアップが行えます。

デジカメで撮影した写真のように、更新することのないデータのバッ

クアップに適しています。上手に整理しておけば、後で探すのも簡単

です。

 データが少ない場合は、DVD-RAMやMOなど追記可能なメディアにバッ

クアップをとっておき、データがいっぱいになったらCD-RやDVD-Rにデ

ータを移すと良いでしょう。


(2) 外部HDDへのバックアップ

 作成中の書類や、会計データのように、毎日更新されるデータにつ

いては、外部HDDでのバックアップが適しています。今では高速でデ

ータを転送できる外部HDDが多数発売されています。

 毎日更新されるデータをバックアップする場合、通常のコピーの方

法でバックアップをとっていては大変手間がかかります。

 市販のバックアップソフトや、外部HDDにはバックアップ専用のソ

フトがついていることがありますので、それらを利用すれば効率的に

バックアップが行えます。


2.バックアップの注意点


(1) いらないファイルの整理は、バックアップ後に行う。

 ファイルの整理中に間違えて必要なデータを消してしまうことがあ

ります。いらないファイルの整理は、できるだけバックアップを取っ

た後に行うようにしましょう。


(2) 少ないデータでも、必ずバックアップをとる。

 データが少ない場合でも、ハードディスクが破損するリスクは同じ

です。バックアップは、必ずとるようにしましょう。


(3) バックアップをとっても、元のファイルを削除しない。

 バックアップをとってあるからといって、元のファイルを削除してし

まっては、バックアップをしたことにはなりません。バックアップ先の

ハードが破損してしまったら、データは復元できなくなります。

 同じデータを2カ所以上の場所に保存しておくのが、バックアップで

す。


 バックアップは面倒ですが、コンピューターを使う以上、必ず行わな

くてはなりません。

 データの量や更新する頻度によって最適なバックアップ方法も違いま

す。ご自分に合ったバックアップの方法を検討されると良いでしょう。



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