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情報通信

             
迷惑メール


                 税経管理第12課 課長 細美 忠彰

 パソコンや携帯電話を使って電子メールを利用している人は、とても多い

と思います。仕事の連絡や友達との会話に、とても便利な電子メールですが、

中には頼みもしないのに送られてくる迷惑なメールもあります。

 このような迷惑メールが届いたときの対処方法と予防方法について考えて

みたいと思います。


1 スパム

 主に宣伝を目的として、送られてくるものです。スパムで紹介されている

ものは、いかがわしいサイトや、怪しげなインターネットビジネスなどです。

このようなスパムで紹介されているサイトへは、絶対にアクセスしないよう

にしましょう。それらのサイトには、悪質な仕掛けがしてある所も多く存在

するようです。また「今後このメールの配信を希望しない場合は」と称して、

URL等が記載されていることもありますが、そのような所へアクセスして

自分のアドレスを入力すると、メールが届いていることを証明することにな

り、かえって逆効果になることもあるようです。2002年の7月から、スパ

ムは法律で規制されましたが、相変わらず多くのスパムが配信されています。

 このようなスパムが届かなくなるようにするためには、今の段階ではア

ドレスを変更するしかないようです。これ以上スパムを増やさないためにも、

ホームページの掲示板などに、メールアドレスは極力書かないようにしまし

ょう。また、懸賞サイト等にも、安易にアドレスを送ることは避けましょう。

どうしても連絡等で必要な場合には、無料サービスメールや転送メールなど

の、いつでも変更できるアドレスを使用するとよいでしょう。

 プロバイダには、迷惑メールを拒否するサービスを提供している所もあ

るようですので、そのようなサービスを利用されるのもよいと思います。


2 チェーンメール

@怪談タイプ

 昔でいう「不幸の手紙」のようなメールです。怪談めいた話が書いてあり

最後に「何日以内にこのメールを何人に転送しないと、不幸になる」とか、

「このメールを止めた奴は殺す」等の脅迫めいたことが書かれています。中

には「このメールを転送しないと、多額のパケット通信料が請求される」と

いった内容のものもあるようです。もちろんこのような話は全部嘘にきまっ

ているのですが、嘘と知りながらも「気持ちが悪い」「なんとなく不安」な

どの理由からつい転送してしまう人も多いようです。このようなメールは絶

対に転送してはいけません。メールを受け取った人が、誰かに転送したかど

うかを第三者が知ることは、技術的に不可能だそうです。

Aデマウィルスタイプ

 ウィルスのチェックと称して、ファイルを検索させたりして、実際にはウ

ィスルではないファイルを削除させる悪質なデマメールです。そして「アド

レス帳に入っている全ての人に知らせてください」と書かれているので、受

け取った人は善意から他の人にも広めてしまいます。メールをくれた人が、

信頼のできる人だったとしても、その人も上記のような経緯で騙されている

のかもしれません。安易にファイルを削除したり、他の人へ広めたりしては

いけません。心配なときはIPAのホームページ等で、そのようなウィルス

が本当にあるのかどうか、調べてみるのがよいと思います。

B良い話タイプ

 感動的な話や、平和への呼びかけ等が書かれていて最後に「この話をお友

達にも教えてあげてください」と書かれているチェーンメールです。有名な

ものには「百人の村」や「時間銀行」等があります。これなら迷惑ではない

と考えて、転送してしまう人もいるようですが、このようなメールをやたら

と転送することも、避けた方がよいと思います。良かれと思ってした行為で

も、相手が迷惑だと感じたら、やはりそれは迷惑メールなのです。


3 ウィルスメール

 先ほどのデマウィルスとは違って、本物のウィルスが添付されたメールで

す。ウィルスとは、コンピューターに不具合等を生じさせる不正なプログラ

ムで、電子メールを媒介して広まっていくものです。怪しい添付ファイルの

ついたメールは、絶対に開かないようにしましょう。ウィルスは添付ファイ

ルとして、メールに添付されて送られてきますが、メールを受信しただけで

は、ウィルスに感染することはないようです。ただし最近では、本文を読も

うとしただけで(添付ファイルを開かなくても)感染するウィルスメールも

あるようですので、怪しいメールは開かずに削除しましょう。メーラーとし

て、アウトルックエクスプレスを使っている場合は、[表示]−[レイアウ

ト]メニューを開いて、「プレビューウィンドーを表示する」のチェックを

はずしておくとよいと思います。そうすれば、メールの本文を開かずに削除

することができます。ただしダブルクリックをすると開いてしまいますので、

削除するときは気をつけてください。


 また普段からのウィルス予防対策として「ウィルスバスター」等のウィ

ルス侵入を防止するソフトの導入や、プロバイダのウィルスチェックサービ

スを利用されることをお奨めします。


迷惑メール相談センター
http://www.dekyo.or.jp/soudan/top.htm


IPAホームページ
http://www.ipa.go.jp/security/



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