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The Limit
of The Sky No.92 Page 5
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情報通信
迷惑メール
税経管理第12課 課長 細美 忠彰
パソコンや携帯電話を使って電子メールを利用している人は、とても多い
と思います。仕事の連絡や友達との会話に、とても便利な電子メールですが、
中には頼みもしないのに送られてくる迷惑なメールもあります。
このような迷惑メールが届いたときの対処方法と予防方法について考えて
みたいと思います。
1 スパム
主に宣伝を目的として、送られてくるものです。スパムで紹介されている
ものは、いかがわしいサイトや、怪しげなインターネットビジネスなどです。
このようなスパムで紹介されているサイトへは、絶対にアクセスしないよう
にしましょう。それらのサイトには、悪質な仕掛けがしてある所も多く存在
するようです。また「今後このメールの配信を希望しない場合は」と称して、
URL等が記載されていることもありますが、そのような所へアクセスして
自分のアドレスを入力すると、メールが届いていることを証明することにな
り、かえって逆効果になることもあるようです。2002年の7月から、スパ
ムは法律で規制されましたが、相変わらず多くのスパムが配信されています。
このようなスパムが届かなくなるようにするためには、今の段階ではア
ドレスを変更するしかないようです。これ以上スパムを増やさないためにも、
ホームページの掲示板などに、メールアドレスは極力書かないようにしまし
ょう。また、懸賞サイト等にも、安易にアドレスを送ることは避けましょう。
どうしても連絡等で必要な場合には、無料サービスメールや転送メールなど
の、いつでも変更できるアドレスを使用するとよいでしょう。
プロバイダには、迷惑メールを拒否するサービスを提供している所もあ
るようですので、そのようなサービスを利用されるのもよいと思います。
2 チェーンメール
@怪談タイプ
昔でいう「不幸の手紙」のようなメールです。怪談めいた話が書いてあり
最後に「何日以内にこのメールを何人に転送しないと、不幸になる」とか、
「このメールを止めた奴は殺す」等の脅迫めいたことが書かれています。中
には「このメールを転送しないと、多額のパケット通信料が請求される」と
いった内容のものもあるようです。もちろんこのような話は全部嘘にきまっ
ているのですが、嘘と知りながらも「気持ちが悪い」「なんとなく不安」な
どの理由からつい転送してしまう人も多いようです。このようなメールは絶
対に転送してはいけません。メールを受け取った人が、誰かに転送したかど
うかを第三者が知ることは、技術的に不可能だそうです。
Aデマウィルスタイプ
ウィルスのチェックと称して、ファイルを検索させたりして、実際にはウ
ィスルではないファイルを削除させる悪質なデマメールです。そして「アド
レス帳に入っている全ての人に知らせてください」と書かれているので、受
け取った人は善意から他の人にも広めてしまいます。メールをくれた人が、
信頼のできる人だったとしても、その人も上記のような経緯で騙されている
のかもしれません。安易にファイルを削除したり、他の人へ広めたりしては
いけません。心配なときはIPAのホームページ等で、そのようなウィルス
が本当にあるのかどうか、調べてみるのがよいと思います。
B良い話タイプ
感動的な話や、平和への呼びかけ等が書かれていて最後に「この話をお友
達にも教えてあげてください」と書かれているチェーンメールです。有名な
ものには「百人の村」や「時間銀行」等があります。これなら迷惑ではない
と考えて、転送してしまう人もいるようですが、このようなメールをやたら
と転送することも、避けた方がよいと思います。良かれと思ってした行為で
も、相手が迷惑だと感じたら、やはりそれは迷惑メールなのです。
3 ウィルスメール
先ほどのデマウィルスとは違って、本物のウィルスが添付されたメールで
す。ウィルスとは、コンピューターに不具合等を生じさせる不正なプログラ
ムで、電子メールを媒介して広まっていくものです。怪しい添付ファイルの
ついたメールは、絶対に開かないようにしましょう。ウィルスは添付ファイ
ルとして、メールに添付されて送られてきますが、メールを受信しただけで
は、ウィルスに感染することはないようです。ただし最近では、本文を読も
うとしただけで(添付ファイルを開かなくても)感染するウィルスメールも
あるようですので、怪しいメールは開かずに削除しましょう。メーラーとし
て、アウトルックエクスプレスを使っている場合は、[表示]−[レイアウ
ト]メニューを開いて、「プレビューウィンドーを表示する」のチェックを
はずしておくとよいと思います。そうすれば、メールの本文を開かずに削除
することができます。ただしダブルクリックをすると開いてしまいますので、
削除するときは気をつけてください。
また普段からのウィルス予防対策として「ウィルスバスター」等のウィ
ルス侵入を防止するソフトの導入や、プロバイダのウィルスチェックサービ
スを利用されることをお奨めします。
迷惑メール相談センター
http://www.dekyo.or.jp/soudan/top.htm
IPAホームページ
http://www.ipa.go.jp/security/
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