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The Limit
of The Sky No.96 Page 5
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サロン
     いざというときの介護のポイント
               税経管理第2部 浪川 さち子
 今、"介護"と言う言葉をよく耳にすると思います。高齢者を在宅で
介護していると、「たいしたことはない」と思っていても、体力の低下
した高齢者にとっては、命の危険につながることもあります。適切に
対応するために、応急手当を覚えておくのも大切だと思います。 
☆ 食べ物がのどにつまったら
   高齢者は飲み込む機能が低下しているため、食べ物をのどに詰
  まらせて窒息しやすくなります。
   物が詰まったら、まず口を大きく開けてもらい、食べ物が見え
  るかどうか確認します。見えるようでしたら、のどの奥にガーゼ
  などを巻き付けた指を入れ、かき出します。薄い布などを巻きつ
  け掃除機などで吸引するのも良いそうです。見えない時は、救急
  車を呼ぶ一方、高齢者の上体を前かがみにし、手のひらの下の部
  分で肩甲骨の間を下から上に、強くすばやくたたきます。
☆ つまずいて転んだら
   高齢者は骨がもろくなっていますので、軽く転んだだけでも骨
  折しやすいです。
   まず、声をかけて、起き上がれるかを確認しましょう。立てる
  ようでしたら、高齢者自身の力で立ってもらうようにし、転ばな
  いように体を抱えながら手助けします。無理に抱え起こそうとし
  て、骨折をさせてしまう事も少なくないそうです。立てない場合
  は、動かさないほうが良いのですが、その場から移動しなければ
  ならないようでしたら、上着やシ−ツなどを体の下に敷いて、体
  ごとゆっくり移動させると良いそうです。
☆ 突然意識がなくなったら
   突然倒れ意識がなかったら、救急車を呼ぶ一方、のどを詰まら
  せて窒息しないように気道を確保します。何かのどに詰まらせて
  いると疑われる場合は、心臓を圧迫しないように、体の右側を下
  にして横向きに寝かせ、異物を指でかき出します。その後、衣服
  をゆるめ、あおむけにします。下あごを持ち上げるなどし、顔を
  上向きにして呼吸しやすくしましょう。
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