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サロン

     
いざというときの介護のポイント

               税経管理第2部 浪川 さち子

 今、"介護"と言う言葉をよく耳にすると思います。高齢者を在宅で

介護していると、「たいしたことはない」と思っていても、体力の低下

した高齢者にとっては、命の危険につながることもあります。適切に

対応するために、応急手当を覚えておくのも大切だと思います。 


☆ 食べ物がのどにつまったら

   高齢者は飲み込む機能が低下しているため、食べ物をのどに詰

  まらせて窒息しやすくなります。

   物が詰まったら、まず口を大きく開けてもらい、食べ物が見え

  るかどうか確認します。見えるようでしたら、のどの奥にガーゼ

  などを巻き付けた指を入れ、かき出します。薄い布などを巻きつ

  け掃除機などで吸引するのも良いそうです。見えない時は、救急

  車を呼ぶ一方、高齢者の上体を前かがみにし、手のひらの下の部

  分で肩甲骨の間を下から上に、強くすばやくたたきます。

☆ つまずいて転んだら

   高齢者は骨がもろくなっていますので、軽く転んだだけでも骨

  折しやすいです。

   まず、声をかけて、起き上がれるかを確認しましょう。立てる

  ようでしたら、高齢者自身の力で立ってもらうようにし、転ばな

  いように体を抱えながら手助けします。無理に抱え起こそうとし

  て、骨折をさせてしまう事も少なくないそうです。立てない場合

  は、動かさないほうが良いのですが、その場から移動しなければ

  ならないようでしたら、上着やシ−ツなどを体の下に敷いて、体

  ごとゆっくり移動させると良いそうです。

☆ 突然意識がなくなったら

   突然倒れ意識がなかったら、救急車を呼ぶ一方、のどを詰まら

  せて窒息しないように気道を確保します。何かのどに詰まらせて

  いると疑われる場合は、心臓を圧迫しないように、体の右側を下

  にして横向きに寝かせ、異物を指でかき出します。その後、衣服

  をゆるめ、あおむけにします。下あごを持ち上げるなどし、顔を

  上向きにして呼吸しやすくしましょう。


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