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サ ロ ン
植物を育ててストレス解消
税経管理第5部 加瀬裕美
春です。
街が光にあふれ、様々な花が咲き、風が花々の香りをはこんできます。満開の
桜の花を見ると、日本の美しい四季と自然に感謝せずにはいられません。庭や公
園で生き生きと咲く花々も、道端でひっそりと咲いている草花も、長い冬の厳し
い寒さをじっと耐えながらつぼみをつけ、春を待っていたのかと思うと、植物の
生命力の強さはすばらしいと思います。
最近はガーデニングブームで、庭やベランダで花を育てるのを愉しんでいる方
が多いようですが、手軽に自然と触れ合うには、植物の栽培が最適なようです。
植物が精神にやすらぎを与えることはよく知られていますが、自分で育てるこ
とで、さらに深い満足感と喜びが生まれます。欧米ではこうした植物との触れ合
いが、園芸療法として古くから用いられてきましたが、最近日本でも老人ホーム
などで採用され、注目を集めています。
療法といっても、趣味の園芸と特に違いはありません。植物の成長を見て、自
分の努力が報われたのを知ることは、心にやすらぎをもたらす効用があると言わ
れています。植物を育てることは、福祉や医療の場だけでなく、現代人にとって
手軽で有効なストレス解消法といえます。