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The Limit
of The Sky No.69
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2.「冷静に考えること」のすすめ
日本の銀行整理が2001年4月1日のペイオフ開始に向けてますます加
速しています。最近の3銀行統合のニュースを見てどれだけの人が、預金量
の多さイコール銀行の強さと感じたでしょうか。最終的には雇用の大整理で
す。銀行の貸し渋りが強化されていけば、景気は悪くなります。そして、失
業者が増え、最後は恐慌というシナリオが待っています。政府の中からペイ
オフ延期という話も出ていますが、今までの歴史をみても、不景気がひどく
なると人間の寿命が短くなります。
これからは物事の本質を見極める力が必要です。自分で自分を守ることが
必要な世の中になったことをしっかりと認識し、「万年目のカメ」に注意し
て下さい。
〔万年目のカメ〕
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あるお祭りの屋台でカメを売っていました。そのカメは「万年まで
生きます」という看板を掲げています。疑いつつもそのカメを購入
してみたところ、その日に死んでしまったのです。翌日その屋台へ
いき、「万年まで生きるはずのカメが、昨日すぐ死んじゃったよ」
というと、店主曰く、「昨日が万年目だったんだね」という話です
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そして、これからは多くのことを学ぶ(知る)ことが必要だと思います。
これからいろいろな出来事に遭遇するでしょう。不安に襲われることも多々
あると思います。しかし、対応すべき事象からどういう結果が生まれるか、
メカニズムさえ知ってしまえば、不安が希望に変わっていくのではないでし
ょうか。多くを知ることによって、何をすべきかがわかってきます。
・他人まかせは危険
先日起きた臨界事故の放射能もれに対する行政の対応は、近隣住民に「屋
内退避」だったと思います。ほとんどの住民が、行政の指示に従ったのでは
ないでしょうか。しかし考えてみれば、放射能もれが起きたら「はやくその
場から遠ざかる」ことが一番安全のような気がします。他人まかせは自らを
危険にさらします。
みんな今を生きるのに精一杯で、日々の生活の忙しさの中で、いろいろ考
える余裕がなくなっているように感じます。これから迎える激動の時代の波
に押し流されてしまわないように、今一度、自分の「進むべき道」というも
のを、「冷静に考える」余裕が必要なのではないでしょうか。
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