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2.「冷静に考えること」のすすめ

 日本の銀行整理が2001年4月1日のペイオフ開始に向けてますます加

速しています。最近の3銀行統合のニュースを見てどれだけの人が、預金量


の多さイコール銀行の強さと感じたでしょうか。最終的には雇用の大整理で


す。銀行の貸し渋りが強化されていけば、景気は悪くなります。そして、失


業者が増え、最後は恐慌というシナリオが待っています。政府の中からペイ


オフ延期という話も出ていますが、今までの歴史をみても、不景気がひどく


なると人間の寿命が短くなります。


 これからは物事の本質を見極める力が必要です。自分で自分を守ることが

必要な世の中になったことをしっかりと認識し、「万年目のカメ」に注意し


て下さい。

 〔万年目のカメ〕
 

あるお祭りの屋台でカメを売っていました。そのカメは「万年まで

生きます」という看板を掲げています。疑いつつもそのカメを購入

してみたところ、その日に死んでしまったのです。翌日その屋台へ

いき、「万年まで生きるはずのカメが、昨日すぐ死んじゃったよ」

というと、店主曰く、「昨日が万年目だったんだね」という話です
 
 
 
そして、これからは多くのことを学ぶ(知る)ことが必要だと思います。

これからいろいろな出来事に遭遇するでしょう。不安に襲われることも多々


あると思います。しかし、対応すべき事象からどういう結果が生まれるか、


メカニズムさえ知ってしまえば、不安が希望に変わっていくのではないでし


ょうか。多くを知ることによって、何をすべきかがわかってきます。




 ・他人まかせは危険


 先日起きた臨界事故の放射能もれに対する行政の対応は、近隣住民に「屋


内退避」だったと思います。ほとんどの住民が、行政の指示に従ったのでは


ないでしょうか。しかし考えてみれば、放射能もれが起きたら「はやくその


場から遠ざかる」ことが一番安全のような気がします。他人まかせは自らを


危険にさらします。


みんな今を生きるのに精一杯で、日々の生活の忙しさの中で、いろいろ考


える余裕がなくなっているように感じます。これから迎える激動の時代の波


に押し流されてしまわないように、今一度、自分の「進むべき道」というも


のを、「冷静に考える」余裕が必要なのではないでしょうか。






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