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カンパニー制、持ち株会社の比較考量。資金調達不要のM&A(公開会社有利)。
後継者の育成に利用。
(3)業績評価のためには発生主義会計(損益計算書)。意志決定、経営戦略策
定のためにはキャッシュフローアプローチ(キャッシュフロー計算書)。
フリーキャッシュフロー(一般には、営業キャッシュフローマイナス設備投資
額)を最大化し、有効に活用することが経営課題(価値創造経営)。
経営者は、営業キャッシュフローとその他の経常的入金項目を見ながら、出金
項目である設備投資、配当金支払い、自己株式買い取り、企業買収、ベンチャー
への投資等を決め、また、借入額、返済額を決める。投資とリターンを重視した
経営スタイル。投資案件の判断に有効。 どれだけのキヤシュを張って、どれほど
のキャッシュを稼ぐか。
キャッシュフロー経営とは資本効率を高め、将来獲得キャッシュを最大化する
こと。
(4)ストック・オプション導入は慎重に。将来キャッシュフローの大きな負
担が生ずるブーメラン効果に注意。
2 経理担当者と会計事務所
(1) グループ経営の会社の経理担当、又は顧客がグループ経営をしている会
計事務所の場合は連結決算の知識が不可欠。
手順 会計処理方法(できれば決算日も)の統一、連結範囲の確定、開始仕訳、
債権債務及び取引高の相殺消去、未実現利益の消去、投資と資本の相殺消去。
連結会計システムの導入。
(2) キャッシュフロー計算書の作り方。間接法と直接法。3区分方式(営業・
投資・財務キャッシュフロー)。
(3) 税効果会計 使用勘定は繰延税金資産、繰延税金負債、法人税等調整額
の3勘定だけ。一時差異のみ対象。
3 地域金融機関
(1) 融資対象をグループとして査定。連結財務諸表が必要。
(2) キャッシュフロー計算書は会社の返済能力を見るに最適。
4 株式投資家
(1) 連結で株価を見る。
(2) 企業価値は将来獲得されると期待されるキャッシュフローで計られる。
正味現在価値法により会社の価値を計算し、あるペき株価を算定(バフェット
方式)。
一株あたりキャッシュフローと株価の連動。
世界機関投資家トップ200の内80%がキャッシュフロー分析ソフト利用。
(3) 時価主義により、有価証券含み益が平成13年3月決算より表示される。
(4) 源泉分離課税制度廃止の平成13年4月までに含み益のある株式は一度
売却して再購入する。但し、今国会で延期等の議論の可能性あり、要注意
。 f
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