The Sky's The Limit



サ ロ ン

干し野菜

税経管理第5部 宮内 加苗

体の健康を考え、野菜を多く取り入れた食事を心がけている方は多いと思います。一番おいしい野菜は新鮮でみずみずしい野菜と思いますが、フレッシュな野菜をさらに美味しく変身させるのが、天日干しをすることです。

野菜は通常、成長に必要な養分を土から得て育っています。収穫してしまうと、土からの養分が届かなくなる為、当然成長もストップ。ところがこれ以上育つことができなくなっても、細胞は活動を続けているのです。

植物には光受容体というものがあり、その光受容体で太陽光を察知すると、光合成により代謝物の合成やデンプンの蓄積が行われます。光受容体は、光に対するセンサーのような役割を持つ器官。細胞それぞれの中にあり、光が当たると反応します。収穫したり切ったりしても、野菜の細胞は生きている為、太陽の光を感知することができます。すると、野菜は光のエネルギーと自らの身に残った水分を使って糖を作り始め、甘みの元である糖は増え、更にアミノ酸を使う作用より、糖を作る作用が増えてうまみがアップします。

干し野菜を作るコツは、乾かすのが目的なので、野菜を切ったら、キッチンペーパーなどで水分を取ります。天気のいい日に切った野菜をザルやカゴに並べて、半日ほど干していきます。3時間から5時間、切った表面がちょっと変わっちゃったかな?というぐらいでも、十分うまみは味わえます。野菜を切って、太陽に当たる面を大きくしてあげた方が光を取り入れ栄養を貯めようとします。曇り空でも効果は得られます。

出典:美と若さの新常識

ステイホーム中、料理をすることが増えていると思いますので、ちょっと切りすぎた、沢山頂きものをしたなんて時に、切って干しておくだけで、後の料理が楽にできます。見た目は少し残念な感じかもしれませんが、湯がいたり加熱するとしゃっきり感がすごく最高です。なんでも干して干し野菜を作ることが出来ますが、おすすめはトマトとニンジンです。干したニンジンはオイルをかけてトースターに入れ、1分位でニンジンスナックもでき、ニンジン嫌いなお子さんでも食べられます。初心者は大根やニンジンが干しやすいので、是非試してみて下さい。

ページの先頭へ戻る