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サ ロ ン

               糀 の パ ワ ー

                          税経管理第1部 浪川


 少し前になりますが、塩糀がブームになった時期がありましたね。皆様の中にも

急いでお店に買いに行かれた方もいらっしゃるのでは?

 我が家の母もそのひとり、糀を買ってきて塩糀を作りました。それからずっと、

肉料理などにとても役だっております。


【こうじ】には『 麹 』と『 糀 』の二つの表記がありますが、『麹』は中国から伝

わった漢字。『糀』は日本で作られた国字だそうです。

米に花が咲くように見えることから、この漢字が当てられたと言われています。


 そもそも麹とは、米か大麦、または大豆に麹菌という微生物を繁殖させたもの。

味噌・醤油・酒・甘酒・漬物など多くに使われており、日本人の食生活は毎日どこ

かで麹とつながっています。

 麹菌は東洋にのみ存在する有用微生物だそうで、東洋微生物の王様という言葉を

多くの本などで見かけました。


 麹には、でんぷん質を消化して糖分に分解するアミラーゼ、タンパク質をアミノ

酸に分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼの三大消化酵素が豊富に含ま

れているそうです。塩糀を使うとお肉などが柔らかくなり、旨味が増すのはこのた

めです。

 また、麹菌が米のデンプンを糖に変える過程で生み出される抗酸化物質のひとつ

麹酸には、老化の元凶の活性酸素の発生を抑え、細胞を活性化させる働きがあるそ

うです。その結果、高血圧や肥満を防止したり、疲労を回復し夏バテを防いだりし

てくれます。腸内を善玉菌で活性化し、便秘を解消して腸内環境を整えたり、アレ

ルギー症を防ぐ効能もあるそうです。


 鶏肉を塩糀で少々つけ込んでおけば、後はキャベツやきのこ類の野菜と一緒に炒

めるだけで、他の調味料をあまり使わずにお手軽におかずが一品出来ちゃいます。

 ゆでた野菜と混ぜ合わせたり、味噌と混ぜたものを豚肉と合わせて焼いても美味

しかったです。簡単で健康に良く、色々活用出来そうです。








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