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サ ロ ン


　　　　　　　　　　　　　　　人工知能の年齢は？


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　パッケージソフト部　石田


　日進月歩で成長していくコンピューターの世界。

　コンピューターは既に人間を超えているのか？と考えることもあります。


　そんな中、米イリノイ大学の研究者たちが、最新の人工知能（AI）にIQテストを受け

させ、どれくらいの知性があるのかを調査したそうです。


　コンセプトネット4と呼ばれる人工知能に、幼児向けの標準知能検査であるWPPSI（ウ

ェクスラー幼児・初等知能検査）を課してみたところ、人工知能は4歳児の知能と同等レ

ベルだとわかったそうです。


　しかし分野によって得手不得手が大きく成績は安定せず・・・

　この結果を本当に4歳児が出したとしたら、何らかの障害が疑われるだろうとの事です。


　まだ4歳レベルと聞いて、拍子抜けの感もありますが安心することができました。


　コンセプトネット4は語彙力や類似性の認識力ではとても優秀な成績を残したとの事で

すが、「なぜ」と訊かれることに対する理解力はとても悪い結果だったそうです。


　人工知能開発で最も難しいのは、一般常識に沿った判断を下させることにあります。

　一般常識には非常に沢山の情報や経験が必要で、これには人が知っていることを知覚し

てない無意識の常識も含まれます。

　人間は日々の生活・成長の中での、様々な環境下での様々な経験を蓄積していき、その

中からバリエーション豊かな判断や行動を常識として捉える事ができます。

　この臨機応変さは、今のところコンピューターにはない特性です。


　あらためて、人間の価値や可能性について考える事ができました。

　劣っている人間なんていないのだと思います。



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