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サロン


              
お米の基礎知識


                       税経管理第5部 夏目 晴美


 ふっくら炊き上がった、つやのあるご飯は日本の食卓に欠かせません。お米の

炊き方は、お米と食べる人とによってまったく異なります。ポイントをおさえて、

まずは基本的なお米の炊き方を身につけましょう。


 お米を買うときは、粒がそろっていて透き通るようなつやのあるものを選びま

す。割れたり砕けたりしているもの、ヌカ臭さや湿気臭さのあるもの、米粒の中

心が白い未熟米などは避けましょう。風通しの良い冷暗所で保存し、特に湿気の

多い夏場などは、カビが生えたり虫が発生するので注意が必要です。お米は精米

されて時間がたつほど味が落ちるので、少しずつ短いサイクルで購入しましょう。


 ヌカやゴミを取るためにお米を洗うことを、研ぐ、といいますが、研ぎ方が悪

いとお米の風味を損ねます。お米は最初の水洗いの時に水を一番吸収します。水

を入れたら手早く洗って水を捨てます。時間をかけて洗ったり、水の量が少なか

ったりすると、洗った水をお米が吸収して、ヌカ臭くなります。三,四回水を替

えて洗えば、ヌカはほとんど流れます。研ぎ過ぎると白米にわずかに含まれるビ

タミンB1も失われ、デンプン質も溶け出してしまいます。


 炊き上がったご飯はそのままにしておくと、水蒸気が冷めて水滴となるため、

ご飯がべたつきます。内がまのふちからしゃもじを入れ、ご飯を底からおこして

切るように混ぜます。残ったご飯は少量ずつパックしたり、おにぎりにするなど

して冷凍しておくと、いつでも炊きたての味を味わうことができます。


 お米はおいしくて、しかも食物繊維が豊富。四季折々の具を、炊き込んだり混

ぜたりすれば、いっそう味わいが深くなります。料理のレパートリーを広げて、

ヘルシーなご飯をおいしくいただきましょう。



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