前のページへ  木村会計 The Limit of The Sky No.102 Page 3  次のページへ

情報通信


       ビジネスメールの基本マナー


                  税経管理第10部 部長 細美 忠彰


 電子メールは、今ではすっかり私たちの生活に浸透し、最近では友達同士で

も、電話よりも電子メールを使って、連絡を取り合うことが多いようです。

 ビジネスの世界でも、電子メールは多く使われています。今回は、仕事上で

の電子メールのマナーや注意すべき点について考えてみたいと思います。


1.件名

 メールには内容がわかるような、適切な件名をつけましょう。これは受信

した人が届いたときに、すぐ読むかどうかの判断役立ちます。また、後で内

容を確認するときに探しやすくなります。


2.内容は簡潔に

 1行は30〜35文字程度で、3~4行ごとに改行すると良いでしょう。空白行

を入れると、より読みやすくなります。不要な言葉は、できるだけ省いて、

簡潔な文章になるように心がけましょう。伝えたいことが多い場合は、箇条

書きにすると、すっきりします。

 「明日」「明後日」という表現よりも「4月25日」「5月1日」といった

方が、後から見たときにわかりやすくなります。

 ファイルを添付するときは、あらかじめ相手にその添付ファイルが見られ

る環境であることを確認して、添付ファイル付きのメールを送ることを知ら

せた方が良いでしょう。

 半角のカタカナはもちろん、顔文字や機種依存文字は使わないようにしま

しょう。友達同士では楽しい顔文字も、ビジネスでは相手を不快にさせるこ

とにもなりかねません。


3.挨拶

 ビジネスメールは「簡潔に」が基本ですが、最初に「**会社の**です。

いつもお世話になっております」という程度の挨拶は入れた方が、よいでし

ょう。またメールの最後に、会社名、所属、電話番号等の入った署名を入れ

るときは、5〜6行程度にまとめ、あまり長くなりすぎないように注意しま

しょう。


4.CCとBCC

 「CC」と「BCC」の欄にアドレスを入力すると、1通のメールを複数

の人に、同時に配信することができます。「CC」は、受信者に他の宛先が

わかりますが「BCC」は受信者に他の宛先がわかりません。受信者に「こ

の人にも送っています」ということが、わかった方が良い場合は「CC」で

送って、特に知らせる必要がない場合は、「BCC」で送るのがよいでしょ

う。


5.電話との併用

 電子メールは「聞き間違いを防ぐ」「相手の都合を気にせず送信でき、相

手も都合のいいときに読むことができる」等の利点がありますが、反面「相

手がメールチェックをするまでのタイムラグがある」「感情や言葉のニュア

ンスが伝わりにくい」という不利な点もあります。

 文章だけでは、上手く伝えられない用件や、緊急の用件のときには、電話

を使った方がよいでしょう。またクレーム等で、感情的になっている相手に

は、直接会うか電話で応対し、メールを使うことはさけましょう。


6.了解メールを送る

 電子メールは基本的には送信した人からは、相手がメールを読んだかどう

かの確認ができません。「**の件、了解いたしました」の一言だけでも、

必ず返信するようにしましょう。また返事の内容が、調べるのに時間がかか

る場合や、仕事が重なっていてすぐに返信できないときには、下記のように

簡単な返事を、先に出しておくとよいでしょう。

「**の件のメールを受け取りました。ご返事は**日の**時頃までに、

さしあげます。よろしくお願いします」


 便利な電子メール、上手に使って、仕事に役立てていきたいものです。


前のページへ  木村会計 The Limit of The Sky No.102 Page 3  次のページへ