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サロン

         切り花を楽しむ

                     税経管理第6部 信田 晴美

 切り花を長く楽しむには、なんと言っても清潔な水がポイント。毎日水を

取り替え、茎のぬめりを洗い流し、花器もよく洗います。バクテリアの増殖

を抑えるために、水替えの時にレモン、酢、中性洗剤、塩素系漂白剤などの

いずれかを数滴か、塩を少々入れると効果的です。


 一般的な切り花や野の花は、水切りをします。バケツに水をはり、茎の下か

ら1〜2pを茎の断面が大きくなるよう斜めにカットします。断面が大きいほど、

吸い上げる力が大きくなります。はさみは切り口をつぶさないよう、よく切れる

花ばさみなど使います。


 茎の太い草花・枝ものは、はさみではうまく切れないので、たたいて茎を

柔らかくし水揚げをよくします。水切りだけでは不十分な太い茎の場合、さ

らに断面に十字の切り込みを入れます。吸収面が大きくなり、勢いよく水揚

げをします。茎が堅く太い物は、切り口の表面も堅いので水切りなどでは効

果が出ません。茎の先端を2〜3pをガスレンジの火で焼き、古い切り口を

新しくします。そのあと水につけて1時間ほど休ませます。温度差の刺激を

与えることで水揚げをよくし、殺菌効果もあります。


 水揚げがうまくいかないときは、湯揚げで吸収力を高めます。花に蒸気が

かからないよう全体を新聞紙でくるみます。熱湯に30秒ほどつけ、切り口に

刺激を与えます。色が変わったら、冷水につけて2〜3時間浸します。また

は、花先まで新聞紙でくるんで、たっぷりの水を入れたバケツに1〜2時間

から1晩、花首まで浸す深水で花全体に水分をたっぷり与えます。


 切花は、手入れ次第で楽しむ時間に差が出ます。ほうっておけば2〜3日

しかもたないものが、手をかければ、1週間もそれ以上も咲き続けます。茎

の先端をよい状態に保つことで、切り花も呼吸し、水を吸い上げているので

す。


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