前のページへ
The Limit
of The Sky No.83 Page 10
次のページへ
経 済
ペイオフ対策
−今年4月1日の解禁迫る−
税経管理第4部 部長 木樽康昌
銀行などが破綻した場合の預金の払戻保証を、一定額(1000万円まで)と
するペイオフ。今年4月1日からの1年間は、定期性預金についてのみ実施され、
来年2003年4月1日からは、すべての預金がペイオフの対象となります。ペ
イオフについては、前々回のニュースでもとりあげましたが、テレビや新聞等で
も繰り返し報道され、知識としてだいぶ浸透してきたように思います。今回は、
もうすぐそこまで迫ったペイオフ解禁の対策についてです。
ペイオフ対策−4つの柱 |
1.定期性預金から決済性預金へのシフト(緊急退避的処置)
2002年4月以降も1年間は保護される決済性預金である普通預金・当座預金
へ定期性預金をシフトする。(あくまでも1年間のみの緊急退避的措置です)
2.複数の金融機関に口座を開設する。
万が一を考えると最低2つ以上の金融機関で口座を開設しておいた方がよい。
金融機関一つに対して1000万円づつが基本。1000万円以上で複数の金融
機関に預入の場合、比較的安全と思われる金融機関に残高を多くしておくのが重
要。
3.できるだけ安全な金融機関を選択する。
破綻があってのペイオフ。破綻しないような安全性の高い金融機関を自己責任
の上、選択する。選ぶ基準としては、・高い格付けがされている・自己資本比率が
高い・預金残高が減少していない・不良債権がすくない など
4.預金以外の商品にも資金を振り向ける。
預金以外の金融商品への分散。リスクの少ない金融商品の選択も重要。たとえ
ば国債(値下がりする可能性はあるが、償還期まで保有すれば元本保証される)
以上、簡単にまとめてみました。ご質問やご相談については担当者にご一報く
ださい。
前のページへ
The Limit of The Sky No.83 Page 10 次のページへ