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サ ロ ン


             
食糧危機対策?


                     パッケージソフト部 石田


世界中を見渡すと、食糧供給システムは危機にあります。

2015年現在、世界の人口は70億人を超えました。

これらの人々に必要な食料を生産するのには南米大陸の4倍の耕作地が必要と

言われています。


さらに、2050年には90億人に達すると見込まれていますので、単純計算で南米大

陸5〜6個分の耕作地が必要になるわけです。


もはや、従来の食料供給システムでは賄いきれませんね。


そんな食糧危機問題を火星が救ってくれるかもしれません。


2016年、アメリカのNASAとペルー工科大学の研究者がペルーのアタカマ砂漠に

火星の模擬環境を作り、65種類のジャガイモの栽培を開始しました。


その中に火星の過酷な環境に耐えうる品種を見出したとの事です。


もちろん、今後の品種改良や技術開発は必要です。

しかし、火星と似た環境でもジャガイモが栽培できる可能性が示されたことは、

気候変動や過酷な環境での食料生産の実現に向けた明るい兆しと言えます。


実際に、火星を耕作地にするのには長い年月が必要でしょう。

しかし、火星でも育成可能なジャガイモであれば、地球上の過酷な環境での育成

が可能になります。


この研究が、食糧危機に対する1つの対策になると良いですね。





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