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サ ロ ン


         地球外不動産



                                   ソフトウェア部 石田


夜空に浮かぶ地球唯一の衛星「月」。


毎晩、違う表情を見せてくれる魅力的な天体です。

実は、その月の土地を誰でも購入することができるんです。


 「どこで売ってるの?」

 「どうして買えるの?」

 「いくらなの?」

 「そもそも誰が売ってるの?」


当然、疑問に思います。


それはアメリカのルナエンバシー社の創業者である、デニス・ホープ氏が、

月の所有権に疑問を持ったことからはじまりました。


当時、世界では宇宙に関する法律は宇宙条約(国際的な宇宙法の基礎的な条約)

しかありませんでした。

この宇宙条約では、月の土地は国家が所有することを禁止しているが、個人の所

有に関しては何も言及されていなかったのです。


そこに目を付けたホープ氏は、月の販売を許可してもらうためサンフランシスコ

の行政機関に行き、所有権の申し立てをしたところ…

この申し立てが正式に受理されてしまったのです。


その後、ホープ氏は月の権利宣言書を作成し、国連・アメリカ合衆国政府・旧ソ

ビエト連邦に提出しました。

各国の異議申し立て等が無かった事で正式(?)に所有者となったのです。


ホープ氏はそれを機にルナ・エンバシー社を設立し、正式に月の不動産売買を開

始しました。


つまり、にルナ・エンバシー社に行けば月の土地を購入できるのです。

日本人向けにルナ・エンバシージャパンが法人化されています。


実際に月の土地を購入すると月の土地の権利書が手に入ります。

価格は1エーカーで2700円。

お買い得物件です。


ホープ氏はこの月の不動産売買で富を築きました。


このエピソードを聞いた私は安易に2匹目のどじょうを狙って、火星の土地を調べてみたところ…

しっかりルナ・エンバシー社が保持していました。

当然のように金星の土地も。

美味しい話ってなかなか無いものですね。



月の権利書


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